なぜ世界で一番幸福な国はデンマークなのか
2010年 10月 01日
世界の幸福度調査によると、国別ランキングでは
1st - Denmark
2nd - Switzerland
3rd - Austria
4th - Iceland
5th - The Bahamas
23rd - USA
41st - UK
90th - Japan
178th - Burundi
と、デンマークが一位であるようです。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/5224306.stm
日本は90位。
決して、このランキングで上位に来る事が幸せそのものを表す訳じゃないと思うけど、
多くの調査で1位を獲得するデンマークは気になる。
そんな理由で、「なぜデンマーク人は幸せなのか」を考えてみました。
まず、New York Timesのある記事から紹介。もちろんアメリカのメディア。
"Lowered Expectations"
http://opinionator.blogs.nytimes.com/2009/07/19/lowered-expectations/?scp=2&sq=eric%20weiner&st=cse
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「デンマーク人は何事に対しても期待値が低いから、自分がどんな状態にあっても幸福に感じるのだ」
別の表し方をすれば
“Happiness equals reality minus expectations.”
つまり、幸せであるために
1, 現実をより良いものへと変えて行く
2, 期待を下げる
の2択であり、通常我々(この記事は恐らくアメリカ人のこと)は1を選ぶ。
でも、同時に期待も暴走的に大きくなる "runaway expectation"になる。
だからいつまでたっても幸せが小さいままなんだ。
これに対してデンマーク人は2, つまり期待を下げる事を選ぶから幸せなんだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
…確かにそうなのかも知れないけど、
例えば世界中の人に「期待を下げて生活しなよ」って言えば
世界が幸せになるのかって言うと、そうじゃないよな。
期待値が低いのはあくまでデンマーク人のidentityが生み出す"結果"にすぎないと思う。
で、次に紹介したいのがこの記事。イギリスのTHE SUNDAY TIMES
"Happiness is . . . being Danish and enjoying life"
http://women.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/women/the_way_we_live/article2167749.ece
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
コペンハーゲン大学の教授さんによると
「今のデンマーク人のidentityが形成されたのは150年前の戦争が大きい。ドイツとの戦争の結果、国民の三分の一を失い領土の半分を失った。そこでidentityを大きく方向転換する。
帝国じゃなくて共同体としての国へ、
自給自足で平等な国へ、
衝突ではなく協調を評価する国へ。
」
このようなidentityを全員が持っている。
(逆に言うと、排他的である。)
結果として
政治家は政党がなんと言おうと気にせず国の利益を追求する、
そういう信頼があるから国民は税金は良い事に使われるものだと確信する。
だから高い税金も幸福をもたらす
この国は最低賃金も高く、貧困者は見つからない
その一方で、富裕層もいない。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
国民"全員"が"平等である事"を望む、ここに秘密がある気がする。
記事にもあるのだけど、デンマーク人は移民を受け入れる事にあまり賛成はしないそうな。
この文脈から行くと、
「デンマーク人は同じidentityを持っているからこそデンマークは成り立っている」
から。
同じidentityであり、かつ平等を望む。
だから諸外国から見れば期待が「低い」ように見える、って感じかな。
皮肉なもので、
幸せランキングで一番を目指す事は
この国の考え方と完全に相反するみたいだ。
翻って、日本、というか自分の話。
まず、デンマークを目指すってのは明らかに違う。
日本人はどうしたら幸せを感じるようになるかな?
俺は
応援してるチームには一番になってほしいし(バルサ)
成績が良かったら嬉しいし(これは恐らく相対的)
いい位置にいたら更に上に行きたい (何が"上"なんだろうねぇ・・・)
友達がよく出来たらちょっと悔しい
でもその一方で
友達の幸せを喜ぶ事は出来るし
自分の今を悪くは思ってないし、
特別に大きなストレスは抱えてない
・・・
うまく言えないのだけど
今の自分を幸せに感じる事、を大事にして行きたいのです。
1st - Denmark
2nd - Switzerland
3rd - Austria
4th - Iceland
5th - The Bahamas
23rd - USA
41st - UK
90th - Japan
178th - Burundi
と、デンマークが一位であるようです。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/5224306.stm
日本は90位。
決して、このランキングで上位に来る事が幸せそのものを表す訳じゃないと思うけど、
多くの調査で1位を獲得するデンマークは気になる。
そんな理由で、「なぜデンマーク人は幸せなのか」を考えてみました。
まず、New York Timesのある記事から紹介。もちろんアメリカのメディア。
"Lowered Expectations"
http://opinionator.blogs.nytimes.com/2009/07/19/lowered-expectations/?scp=2&sq=eric%20weiner&st=cse
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「デンマーク人は何事に対しても期待値が低いから、自分がどんな状態にあっても幸福に感じるのだ」
別の表し方をすれば
“Happiness equals reality minus expectations.”
つまり、幸せであるために
1, 現実をより良いものへと変えて行く
2, 期待を下げる
の2択であり、通常我々(この記事は恐らくアメリカ人のこと)は1を選ぶ。
でも、同時に期待も暴走的に大きくなる "runaway expectation"になる。
だからいつまでたっても幸せが小さいままなんだ。
これに対してデンマーク人は2, つまり期待を下げる事を選ぶから幸せなんだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
…確かにそうなのかも知れないけど、
例えば世界中の人に「期待を下げて生活しなよ」って言えば
世界が幸せになるのかって言うと、そうじゃないよな。
期待値が低いのはあくまでデンマーク人のidentityが生み出す"結果"にすぎないと思う。
で、次に紹介したいのがこの記事。イギリスのTHE SUNDAY TIMES
"Happiness is . . . being Danish and enjoying life"
http://women.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/women/the_way_we_live/article2167749.ece
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
コペンハーゲン大学の教授さんによると
「今のデンマーク人のidentityが形成されたのは150年前の戦争が大きい。ドイツとの戦争の結果、国民の三分の一を失い領土の半分を失った。そこでidentityを大きく方向転換する。
帝国じゃなくて共同体としての国へ、
自給自足で平等な国へ、
衝突ではなく協調を評価する国へ。
」
このようなidentityを全員が持っている。
(逆に言うと、排他的である。)
結果として
政治家は政党がなんと言おうと気にせず国の利益を追求する、
そういう信頼があるから国民は税金は良い事に使われるものだと確信する。
だから高い税金も幸福をもたらす
この国は最低賃金も高く、貧困者は見つからない
その一方で、富裕層もいない。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
国民"全員"が"平等である事"を望む、ここに秘密がある気がする。
記事にもあるのだけど、デンマーク人は移民を受け入れる事にあまり賛成はしないそうな。
この文脈から行くと、
「デンマーク人は同じidentityを持っているからこそデンマークは成り立っている」
から。
同じidentityであり、かつ平等を望む。
だから諸外国から見れば期待が「低い」ように見える、って感じかな。
皮肉なもので、
幸せランキングで一番を目指す事は
この国の考え方と完全に相反するみたいだ。
翻って、日本、というか自分の話。
まず、デンマークを目指すってのは明らかに違う。
日本人はどうしたら幸せを感じるようになるかな?
俺は
応援してるチームには一番になってほしいし(バルサ)
成績が良かったら嬉しいし(これは恐らく相対的)
いい位置にいたら更に上に行きたい (何が"上"なんだろうねぇ・・・)
友達がよく出来たらちょっと悔しい
でもその一方で
友達の幸せを喜ぶ事は出来るし
自分の今を悪くは思ってないし、
特別に大きなストレスは抱えてない
・・・
うまく言えないのだけど
今の自分を幸せに感じる事、を大事にして行きたいのです。
# by astroaki | 2010-10-01 22:23